近年、住宅の高気密化、高断熱化、
コンクリートやアルミサッシの多用、
空調設備の普及、各種の新建築材などの生活環境の変化により、
室内環境は1年中ダニの好む高温多湿となり、
ダニの増加を引き起こしております。
そのダニによって引き起こされるダニアレルギーは、
気管支喘息(小児90%、成人70〜80%)、
アレルギー性鼻炎(半数以上)、
アトピー性皮膚炎出現のもっとも大きな原因となります。
ダニアレルギーの直接の原因となるのは、ダニの生体そのものではなく、
ダニの糞や死骸(ダニアレルゲン)です。
これが10月にピークをむかえており、はなみず、はなづまりなどの鼻症状だけでなく、
ぜんそく発作やアトピー性皮膚炎でお困りの方が多いと思います。
このダニアレルゲンを減らすために家庭でできる方法について、ご説明させていただきます。
[1] 湿気をためないように換気をする(湿度70%以下)。
花粉飛散時期の換気は飛散の少ない時間に、
短時間窓を小さく開け、レースのカーテン越しなどに換気をおこなう。
[2] とにかく寝具対策!
布団カバーを最低週1回以上丸洗いする。
布団は週1回以上天日干し、
その後布団表面を家庭用掃除機で吸引(防ダニ布団カバー使用もよい)。
[3] 絨毯やゴザは排除、できなければ週に1回以上掃除する。
布製ソファやカーテンも定期的に掃除する。
[4] 使用する掃除機は、一般の家庭用掃除機で十分。重要なのは、掃除する回数。